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『アルケミスト』
パウロ・コエーリョ著
山川紘矢・山川亜希子訳
角川文庫

--

友人がすごく推していたから借りて読んだ。

借りてきた、翌日に読了。
寝不足だったがおもしろくて電車の中も寝られなかった。


羊飼いの少年が夢や運命を追って旅する物語。


すごい良かった。
あとがき等によると、夢を追うことを思い出させてくれる本、という感じらしいが、私の持った感想はそうではなかった。

神様の話、宗教の話、愛の話、だった。

私は中高6年間キリスト教教育を受けてきたが、どうも「神」や「愛」といったものが苦手だった。
受け入れようとしなかった。
だが、6年間かけても開かなかった心を、200ページ弱のこの本が開けてくれた。

押し付けがましくない、だれの心の中にもいるような神が、ここには描かれている。
宗教なんか関係なく、信じればそこにいる、そこにある、人間が作り出した、人間を創った神。
─信じる者は救われる
こういった言葉が、嘘っぱちでなく、リアルさを持って伝わってくる。
著者はこの本を、どういうつもりで書いたのかは知らない。
「神」を伝えたかったのか。夢を思い出させたかったのか。
何にしても、自分の信じる「神」を相手に押し付けるようなことは、まったくしていないように感じた。
だからこそ、入ってきたんだと思う。

聖書の授業で、この本を使えばいいのに、と思った。
そうすれば、宗教というものへのかたくなな身構えが、少しは軽減されるんじゃないだろうかと思った。



個人的に一番心に刺さったのは次のセリフ。
「私たちは愛する時、もっと良くなろうと必ず努力するからです」
これは、当たり前のことかもしれない。
だけど私はつい最近わかったところで、ちょうどぴったりなタイミングでこれが来たんだ。
すごく美しい。
少年と少女の恋は、愛は、ものすごく美しかった。
離れていて、また会えるなんて保障は何もなく、生きているかどうかすらわからないけど夫を思って待つ、風にキスを送る、そんな少女が、美しくて仕方がない。


涙を流すような本ではないが、心には大きな何かを残してくれるような本だった。
勧めてくれた、貸してくれた友人に感謝。
これは、自分で買って手元に置いておきたい、時々読み返して思い出したい、本。
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