レビューのためのブログ
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『なぜ自分を傷つけるの?…リストカット症候群』
アリシア・クラーク著 上田勢子訳 大月書店 -- メンタルヘルスの研究会に所属していて、自分の研究テーマを「自傷行為」に決めて、中間発表のために読んだ。 事例もたくさん載っていたし、さまざまなケースの原因と行為、自分や知人が自傷行為をしているときの対処法もあり、薄さの割りに、中身の濃い本だったと思う。 かなり読みやすい。 たぶん中学生ぐらい向けの本。 (ただし、自傷行為の経験がある人は、フラッシュバックを起こして苦しくなることは、充分あると思う。) 自傷行為というのは、そういう病気ではなく、いろんな病気の症状として出るものだから自傷行為についての、心理学や精神医学の本はほとんどない。 学校のメディアセンターでは、一冊も見つけられませんでした。 この本は、教育関係の本のところに、青少年の問題、みたいな感じでおいてありました。 これから自傷行為について調べて研究していくには、本がないというのはかなり不便だと思う。 でも、知らなきゃいけないだろうとも、思うのです。 レビューからちょっと離れて私の考えを書くと、 自傷行為というのは決して自分とは違う、"おかしい"人たちだけがやるものではない というのが、私の主張で、研究をしようと思ったきっかけ。 たとえばやけ酒や喫煙も、自傷行為と何が違うんだろうと思う。 体に悪いと知りながら、他にイライラをなくす手段がわからずにお酒を飲んでわざと酔っ払ったりヤニを体に入れたり。 アルコール依存症とかニコチン中毒とかになってしまっていたら話はまた違うだろうけど、やめられるのにやめない、よくないという意識はあるのにやってしまう、それは、自傷行為と何も変わらないのです。 なのに"リスカ"とかってショッキングな言い方をして自分から遠ざけて嫌悪感を持って見る、それは、違うんじゃないかな、と。 もっと自分の近くにあるし、自分だってやっているかもしれない、そういう行為なんだって、社会的に認知されてもいいんじゃないかと思って、研究をしていきます。 PR |
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