レビューのためのブログ
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『サヨナライツカ』
辻仁成著 幻冬舎文庫 -- 日本に住む彼女との結婚を目前にしたタイに住む日本人男性が、結婚前の数ヶ月、タイで出会った女性と激しく恋をし、別れ、再会する、物語。 愛とは何か、愛するとは、愛されるとは、そういうことを真正面から考えざるを得なくなる、物語。 ただ好きなだけではだめなのか。 相手は一人でなくてはいけないのか。 愛しあっていても離れなくてはならないのか。 結婚とはなにか。 結婚しても、心は自由だろうか。 一生の別れと覚悟した人との再会は美しいのか。 愛していると言ってはいけない関係は正しいのか。 過去とは決別すべきものなのか。 ひとを愛することに、決まったカタチなどいらないのかもしれないと思う。 ひとを愛すること、恋をすること、結婚すること、ただ一通りじゃない考え方ができる、物語ではないかとおもう。 だけど苦しい、苦しい話だ。 自然に流れる涙はきっと、神の視点の感動の涙ではなく、沓子や豊に同調させられてしまった自分自身の悲しみや懐かしみ、苦しみ、喜びの涙だ。 PR |
カレンダー
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
|